Nature ハイライト
天文学:約7の赤方偏移にある塵に掩蔽された銀河
Nature 597, 7877
ビッグバンから10億年未満の銀河の姿は、まだよく分かっていない。札本佳伸(スイス・ジュネーブ大学ほか)たちは今回、内部に大量の塵があって遠赤外線以外では見えない2つの銀河(z = 6.7および7.4)について報告している。これらの銀河で進行中の星形成は、同程度の赤方偏移にある一般的な銀河とよく似ており、著者たちは、そうした塵に掩蔽された銀河が、赤方偏移が6を超える宇宙での総星形成率密度の10〜25%に寄与していると見積もっている。
2021年9月23日号の Nature ハイライト
天文学:約7の赤方偏移にある塵に掩蔽された銀河
応用物理学:室温における単一光子非線形性の実現
ナノスケールデバイス:チップベースの粒子加速器のエネルギーの増大
地球科学:海洋地殻の磁気構造の3D測定
生態学:アマゾン地域の火災は1万種を超える生物の分布域を縮小させる
人類の移動:太平洋諸島の人々のゲノム
微生物学:細菌相による薬剤の生物蓄積
ウイルス学:2021年のエボラウイルスアウトブレイクの起源
分子生物学:単一細胞での翻訳