Nature ハイライト
気候科学:二酸化炭素肥沃化が緑化を増大させる
Nature 600, 7888
大気中の二酸化炭素濃度の上昇は、全球の光合成の増加、ひいては陸域の炭素シンクの増大に寄与してきたことが示唆されている。今回T Keenanたちは、陸域生物圏モデルと全球炭素収支の見積もりを組み合わせた新たな制約条件を用いて、全球の光合成に対する二酸化炭素のこれまでの影響を定量化している。その結果、二酸化炭素肥沃化によって、全球の年間の光合成量が1981〜2020年に約12%増大したことが示唆された。
2021年12月9日号の Nature ハイライト
光物理学:発熱のないフロケエンジニアリング
材料科学:皮膚のような高速電子デバイス
気候科学:二酸化炭素肥沃化が緑化を増大させる
社会科学:オンラインコミュニティーの社会的次元に沿った定量化
神経科学:小脳の飽和化ネットワークの特定
神経科学:ルール破りのヒト皮質ニューロン
発生生物学:ヒトの原腸形成を垣間見る
微生物学:物理的老化過程としての細菌の持続生残性
がん:肺がんの新規発がん融合遺伝子
免疫学:抗体の成熟がDNA修復を逃れる仕組み
生化学:N-デグロン経路の分子レベルでの複雑さ