Nature ハイライト

材料科学:内蔵されたエネルギー源

Nature 602, 7897

ソフトロボットでもハードロボットでも、ロボットを動かすエネルギーは通常、電池パックや搭載型燃料タンクなどから供給される。その1例として、電池パックを背負ったASIMOがある。今回R Shepherdたちは、「一体化したエネルギー源(Embodied Energy)」という補完的概念を提示している。この概念では、電池パックが構造支持体としても機能したり、液体動力システムがアクチュエーターに統合されてロボットの脚を動かしたりするなど、ロボットの部品が、動力源としてだけでなく別の機能も果たす。著者たちは、そうした統合の有効性を定量化して評価する方法を提案し、一体化したエネルギー源を採用したロボットが従うことのできる設計原理を提示している。ロボットの機能やサイズにかつてないほど多くの要求が課されていることから、こうした多機能性は、先に進むための数多くの方法の1つとなるだろう。

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