Nature ハイライト
量子物理学:ダイヤモンドを使った量子誤り訂正
Nature 606, 7916
今回M Abobeihたちは、ダイヤモンドのスピンキュービットを用いた論理キュービットのフォールトトレラント操作について報告している。今回の5キュービット誤り訂正符号は、多キュービットの反復測定に基づいており、非フォールトトレラントな符号化スキームより性能が優れている。誤り訂正のオーバーヘッドを伴う論理キュービットが裸の物理スピンをしのぐようになるには、基本操作の誤りを低減する必要があるものの、この手法によってフォールトトレラントな量子誤り訂正向けのプリミティブとなるフルセットの量子ゲートが実現された。
2022年6月30日号の Nature ハイライト
天体物理学:新しい反復高速電波バースト
原子核物理学:ヘリウム3の核磁気モーメントの直接測定
量子物理学:ダイヤモンドを使った量子誤り訂正
物性物理学:自然ひずみ材料のマヨラナゼロモード
物性物理学:軸性ヒッグスモードの検出
材料科学:極端な温度に耐えるセラミックエアロゲル
ケミカルバイオロジー:アルカロイドGB18の合成と作用
地球科学:動的に弱化する断層破砕帯で間欠的に起こる地震
分子生物学:染色体粉砕をもたらすDNA損傷の機構
神経科学:病気症状を制御するニューロン集団
神経科学:ALS4はクローン増殖したCD8 T細胞を特徴とする
微生物学:ペプチドグリカンの成熟が細菌外膜の構築を制御する
免疫学:カスパーゼ-7は細胞死前の身辺整理を行う
がん免疫療法:T細胞とNK細胞による二重攻撃を誘導するがんワクチン
腫瘍生物学:腎臓がんで変異の組織選択性が生じる仕組み
分子生物学:DNAの複製起点が融解する機構
構造生物学:肝炎ウイルス侵入の受容体となる胆汁酸輸送体NTCPの構造