Nature ハイライト

遺伝:描き出された幹細胞

Nature 442, 7102

大規模なゲノミクス研究により、細胞分化の調節に関与しているとみられる遺伝子が多数見つかっている。短鎖ヘアピンRNA(shRNA)による遺伝子の発現抑制(サイレンシング)を用いて、マウス胚性幹細胞の分化の際に発現量が減少する65個の遺伝子について、1個ずつ発現を抑制する研究が行われた。これらの遺伝子のうち7個は、機能喪失によって自己複製にマイナスの影響が生じた。これらの分子は、胚性幹細胞が自己複製能およびほかの多くの種類の細胞を作り出す能力をもつために重要なのかもしれない。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度