Nature ハイライト

Cover Story:喫煙に対する警告:禁煙しても免疫応答の変化は何年も続く

Nature 626, 8000

免疫チャレンジに対する免疫系の応答は、人それぞれである。この多くは、年齢、性、遺伝的性質の結果であるが、生活様式などの環境要因も寄与している可能性がある。今回D DuffyとV Saint-Andréたちは、1000人の人々の免疫応答に対する136種の環境要因の影響を調べている。調べた全ての要因のうち、喫煙の影響が重大で、自然(全身)免疫と適応(病原体特異的)免疫の両方に影響を及ぼすことが分かった。自然免疫に対する喫煙の影響は禁煙後に消失したが、適応免疫に対する影響は禁煙後も数年にわたって続き、例えば、感染後に放出されるサイトカインのレベルを変化させた。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度