Nature ハイライト

Cover Story:サイズで変わる影響度:大型の哺乳類は森林認証を通した責任ある伐採の恩恵を受ける

Nature 628, 8008

商業的な森林伐採は、世界の熱帯林の4分の1以上に影響を及ぼしている。森林管理協議会(FSC)は、森林管理認証を通して持続可能な慣行を促進し、生物多様性を保全することを目標にしている。今回J Zwertsたちは、アフリカの西部赤道域における哺乳類集団に対するFSC認証の影響を調べている。彼らは、14の伐採権地の474のカメラ設置点から、130万枚近い写真を取得した。その結果、検出された哺乳類は、FSC認証のない地域よりもFSC認証された森林の方が多かった。この影響は、マルミミゾウ(表紙)、ニシローランドゴリラ、チンパンジーなどの大型で絶滅が危惧されている哺乳類種の多くで特に著しかった。今回の結果は、熱帯林の伐採地では、より大型で危機にひんした哺乳類が、FSC認証の恩恵を受けていると思われることを示唆している。

2024年4月18日号の Nature ハイライト

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