Nature ハイライト

Cover Story:運動の効果:持久運動によって生じる分子変化のマッピング

Nature 629, 8010

定期的な運動が健康に良いことは意外ではないが、この健康効果の背後にある分子機構は、まだよく分かっていない。今回、MoTrPAC(Molecular Transducers of Physical Activity Consortium)は、持久運動時に起こるさまざまな変化を分析することによって、この問題に取り組んだ。著者たちは、雄ラットと雌ラットを使って、8週間にわたるトレッドミル運動時における多岐にわたる組織のトランスクリプトーム、エピゲノム、プロテオーム、メタボローム、リピドーム、イムノームの変化を測定した。その結果、数千の分子変化が特定され、こうした変化が全体として、体が運動に適応する際に免疫、代謝、ストレス反応経路にどのような利点をもたらし得るかについての知見が得られた。

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