Nature ハイライト

微生物学:ストレプトミセス属細菌で見つかった新たなクラスの毒素

Nature 629, 8010

今回、ストレプトミセス属(Streptomyces)の細菌によって産生される、新しいクラスの多型性毒素が発見され、その特性解析の結果が報告されている。これらの毒素は、傘状の生物物理学的構造をとっていることから、傘状粒子(umbrella particle)と命名された。この粒子のらせん状の長い柄の頭頂部には、5本のスポークからなる輪があり、それぞれのスポークは、異なる毒素をコードできる。機能解析から、この毒素は、同じ生態学的ニッチに生息する特定の近縁種の菌糸成長を停止させる役割があることが明らかとなった。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度