Nature ハイライト

Cover Story:帆翔飛行の要:翼の下にある気嚢が、帆翔する鳥類の滑空を助ける

Nature 630, 8017

表紙の写真のアカオノスリ(Buteo jamaicensis)のような猛禽類は、その多くの時間を、帆翔飛行しながら過ごす。今週号ではE Schachnerたちが、こうした鳥類の飛行様式を維持するのに役立っている、翼と呼吸器系の関連性を明らかにしている。彼女たちは、翼を羽ばたかせる主要な筋肉の間に位置していて翼の下の胸部に気嚢を形成する、呼吸器系の延長である胸筋下憩室(SPD)に注目した。研究チームは、SPDは帆翔飛行を行うほとんどの種に存在しているが、他の種には存在しないことを見いだした。帆翔する鳥類は、SPDの気嚢を自在に膨らませることができ、こうした気嚢は、滑空時に翼を広げ続けるために必要なエネルギーを軽減している。

2024年6月20日号の Nature ハイライト

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