Nature ハイライト

微生物学:細菌のDdmDE防御系によるプラスミド分解機構

Nature 630, 8018

J BravoおよびD Taylorたちは今回、コレラ菌(Vibrio cholerae)の第7次パンデミック(世界的大流行)株(7PET)において、プラスミド除去を担うDdmDE系のクライオ電子顕微鏡構造を報告している。DdmEは、触媒活性を持たない、DNAをガイドに用いる原核生物アルゴノート(pAgo)であり、小型のマルチコピープラスミドを認識して、DdmDを動員すること、ヘリカーゼ-ヌクレアーゼ(DdmD)は二本鎖DNA(dsDNA)を巻き戻すのに必要で、dsDNAの一方の鎖に沿って移動すると、他方のDNA鎖がヌクレアーゼドメインによって分解されることが示された。

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