Nature ハイライト
生物工学:「RNAブリッジ」を用いた新しい遺伝子編集技術
Nature 630, 8018
今週号では、「RNAブリッジ」を用いた遺伝子編集技術について、2報の論文が掲載されている。P Hsuたちは、可動性遺伝因子をベースにしたゲノム編集システムについて報告しており、このシステムでは、1個の「ブリッジRNA」をゲノムの標的部位と挿入用の大きなDNA積み荷の両方を特異的に設定するようにプログラムできる。一方、西増弘志(東京大学)たちは、挿入配列IS110リコンビナーゼを含む3つの複合体の構造について報告している。このリコンビナーゼは、RNAを使ってそのドナーと標的の特異性をガイドするクラスに属する。
2024年6月27日号の Nature ハイライト
惑星科学:WASP-107bのメタン存在量で明らかになった核の質量と内部構造
機械学習:200以上の言語に対応できるニューラル機械翻訳技術
フォトニクス:超小型で超低コストのチタンサファイアフォトニクス
光学材料:複雑なナノアキラル複合材料による偏光素子
高分子:大面積ブロック共重合体膜の形成
材料科学:共有結合性有機構造体形成の初期段階の顕微鏡観察
海洋学:海底地形が作る深海の海洋混合
気候科学:気候変動モード相互作用を保持したエルニーニョ予測モデル
生物地球化学:海洋での窒素固定を担う非シアノバクテリア共生菌
古生物学:先カンブリア時代の海綿動物の証拠
社会科学:勤務のハイブリッド化は良い結果を生む
神経科学:寝不足が記憶に及ぼす悪影響
ゲノミクス:細胞を自動で分類する新たな方法
免疫学:免疫インプリンティングに基づいたCOVID-19ブースターワクチン接種の有益性
微生物学:細菌のDdmDE防御系によるプラスミド分解機構
生物工学:「RNAブリッジ」を用いた新しい遺伝子編集技術
構造生物学:トランスポザーゼの働きを調節するATPアーゼ
構造生物学:スプライソソーム構築中のイントロン規定型、エキソン規定型の関係