Nature ハイライト

地球：対流によるプレートの駆動

2007年3月22日 Nature 446, 7134

地震学的画像、地球年代学、プレート運動の再構成を併用して、北米リソスフェアの底部と上部におけるホットスポットの軌跡の位置と年代の比較が行われた。その結果、軌跡が表面と深部で大きく食い違うことがわかった。食い違いは軌跡に沿って年代と共に拡大しており、北米下のマントルリソスフェア内でクリープが生じているとすると最もうまく説明できる。このような観測から示唆される剪断の方向から、プレート運動は底部における粘性摩擦により駆動されていると考えられる。このことは、プレートテクトニクスの駆動力を解明するうえで重要である。