Nature ハイライト

物理：原子を使って光子を数える

2007年8月23日 Nature 448, 7156

量子測定によってミクロな系は、観測前には不確定であった観測量が正確にわかる状態へと射影される。その値はランダムで、この系の初期状態で決まる確率に従う。このような「状態収縮」は段階的に起こすことができ、基本となる状態変化の影響が蓄積される。この種の段階的な収縮が今回、光を使って観測された。光は観測対象として扱われ、原子流によって繰り返し調べられて、その光子数が非破壊測定される。この手順は、量子測定について予測されている特性をすべて備えているので、共振器中に閉じ込められた非古典電磁場の研究を容易にするだろう。