Nature ハイライト

Cover Story:地球の監視:世界の様子を継ぎ合わせる/キーリングCO2カーブの50年

Nature 450, 7171

今からおよそ50年前にあたる1958年3月、Charles Keelingたちはハワイのマウナロア山で大気中CO2濃度の連続測定装置の稼働を開始した。その結果は、今週号の表紙を横切っているぎざぎざの「キーリング・カーブ」となり、最終的に世界中の注目を集めることとなった。このマウナロアの連続測定は、大気中CO2濃度の連続記録として世界最長である。そこにはCO2濃度の着実な上昇が記録されており、これは今や、気候科学や経済的・政治的な意思決定に常に組み込まれる背景となっている。マウナロアの測定記録は、それ自体が重要な情報源となるだけでなく、地球監視プログラムが極めて重要なことをはっきり示してもいる。今週号では、この観測の開始50周年記念として、現在行われている地球監視活動やマウナロア山の観測データに関する歴史的エピソードなどを一連のNews Featuresを含めて取り上げている(Editorial p.761, News Features pp.778-787, Commentary pp.789, 791, Books & Arts p.795, Essay p.797, www.nature.com/podcast)。

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