Nature ハイライト

微生物:メタンを食べる好酸性細菌

Nature 450, 7171

温室効果ガスであるメタンを酸化する細菌は大気のメタン収支を左右する重要な因子となると考えられ、大気中に蓄積されるはずのメタンを地殻から吸い取ることができる。メタンを利用する新たな細菌2種がそれぞれ別の研究グループにより単離されたが、どちらも新たな性質を備えている。これまでに単離されてきたメタン資化細菌はプロテオバクテリアであるが、今回の2種は共に、ヴェルコミクロビウムという分布域の広い別の門に属し、pH 0.8〜2.5という極端な酸性状態が増殖およびメタン酸化の至適条件である。Acidimethylosilex fumarolicum SolVはイタリア・ナポリ近郊のソルファタラ火山の噴気孔から、Methylokorus infernorumはニュージーランドのヘルズゲート(ティキテレ)地熱地帯の高温土壌から、それぞれ単離された。

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