Nature ハイライト

進化:小刀類は環形動物

Nature 451, 7175

小刀類は貝に似た小型化石動物で、オルドビス紀前期から石炭紀の海底環境中に多数見つかっている。この化石動物は、150年前に初めて記載報告されて以来、節足動物、棘皮動物、環形動物、軟体動物と、さまざまな分類群に分類されてきた。今回、モロッコで新たに見つかった小刀類の化石は、柔らかい部分が極めてよく保存されており、これによって、小刀類のはっきりしていなかった類縁関係が解明された。その「貝殻」は実際には石灰質の板で、体節のある、今まで知られていない環形動物の背部に甲冑として装着されていたのである。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度