Nature ハイライト

神経:酸の匂いを検知する

Nature 468, 7324

酸特有の不快で刺すような、時に鼻をつく匂いは、我々にとっておなじみのものだ。しかし、酸味の検知の基盤に酸受容体があることは知られていても、嗅覚系の酸を検知するニューロンはまだ見つかっていなかった。G Suhたちは今回、キイロショウジョウバエ(Drosophila melanogaster)の嗅覚系で、そのようなニューロンを同定したことを報告している。酸臭検知には、このニューロンに膜貫通タンパク質IR64aが発現していることが必要である。IR64a分子だけで酸を認識したと決定できるわけではないが、認識にこの分子が必要なことは、匂い受容体候補として最近発見されたイオンチャネル型受容体ファミリーのメンバーの1つについて初めてわかった機能である。

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