Nature ハイライト

医学:肥満に関連するタンパク質CRTC3

Nature 468, 7326

サイクリックAMP応答タンパク質のCRTC3(CREB調節性転写コアクチベーター3)が、高脂肪食を与えたマウスの脂肪細胞内のβアドレナリン受容体シグナル伝達を弱めて、肥満やインスリン抵抗性を悪化させることが、今回明らかになった。CRTC3は主に脂肪組織で発現されるが、CRTC3を欠くマウスでは食餌による肥満が起こりにくく、インスリン感受性も維持される。この研究は、CRTC3が肥満発生の初期シグナルの1つであり、また2型糖尿病でも同様の機能をもつ可能性を示唆している。

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