Nature ハイライト
細胞:プロバイオティクス細菌の防御効果
Nature 469, 7331
ビフィズス菌は、「プロバイオティクス」としてヨーグルトなどの食品に用いられることがあるが、ヒトの腸にも自然に常在し、感染防御を行うことが知られている。今回、その防御作用の少なくとも一部を担うと考えられる機構が、酢酸の産生であることがわかった。ビフィズス菌の一種であるBifidobacterium longumの株の1つをマウスに経口投与すると、致死性のある大腸菌O157:H7の感染から防御されることが明らかになった。これは上皮細胞での宿主防御機構の促進によるらしい。
2011年1月27日号の Nature ハイライト
医学:結核との戦いを持続可能なものにする
脳:記憶力増強薬の標的になる増殖因子
細胞:転写によらない概日リズム
宇宙:ハッブルデータに見つかった初期銀河
量子情報科学:固体量子メモリーの進展
地球:水の損失は氷床の移動速度を調節する
発生:ホヤで見つかった新規な幹細胞
遺伝:母親似、父親似
細胞:プロバイオティクス細菌の防御効果