Nature ハイライト

地球:「超火山」の噴火の前兆

Nature 482, 7383

T Druittたちは、紀元前1600年代後半にギリシャのサントリーニ島で起き、カルデラを形成した「ミノア」噴火から得られた化学的に区分けされた結晶を用いて、噴火前のマグマ過程とその時間スケールを調べている。噴出したマグマが大量であり、ミノア噴火とそれ以前の主要な噴火との間には1万8,000年の静穏期があるにもかかわらず、マグマ溜まりの再充填は噴火前の100年間に起きたらしく、異なるマグマ群の混合は噴火直前の数か月間にもまだ起きていた。このような観測結果は、カリフォルニア州のロングバレー、ワイオミング州のイエローストーンやイタリアのカンピ・フレグレイなどの、長期間にわたって静穏状態にあるが、活動再開の可能性があるカルデラ系の監視にかかわってくる。

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