Nature ハイライト
宇宙:銀河大衝突
Nature 443, 7113
アンドロメダ銀河(M31)は、銀河進化の研究で重要な存在である。最も近くにある渦巻き銀河であるというだけでなく、局所銀河群の中で最も大きいものの1つだからだ。しかし、アンドロメダ銀河は奇妙な形をしており、その外観は研究者の頭を悩ませてきた。この銀河は、外側のリングが銀河中心核に対してずれていることや、外側の円盤が歪んでいることがよく知られている。今回、ずれた塵のリングがさらに内側にあることが、スピッツァー宇宙望遠鏡の撮影した赤外画像で見つかった。どちらのリングも、伴銀河がM31 の円盤中心にほぼ正面から突っ込んだ際にできたものであることが、数値シミュレーションを使って示された。突っ込ん だ天体は、矮小銀河M32 であった可能性が高いと考えられる。
2006年10月19日号の Nature ハイライト
進化:ダーウィンの全著作を読めるサイト がオープン
技術:極細の内視鏡
進化:生き延びたネアンデルタール人
細胞:アミロイドを除去する酵素の構造を解明
地球:地殻の果たす役割
進化:最初の菌類
植物:2 つ目のアブシジン酸受容体
宇宙:銀河大衝突
宇宙:振り出しに戻った月の氷の証拠
化学:孔だらけのゼオライト
保全:漁業の魚への本当の影響