Nature ハイライト
医学：HIV感染細胞をin vivoで画像化
Nature 490, 7419
生きている動物の体内でのHIV感染細胞の挙動の一部が初めて可視化され、全く予期しなかった事象が明らかになった。T Murookaたちは、多光子生体顕微鏡法を用い、ヒト化マウスのリンパ節内でのHIV-1感染T細胞を可視化した。感染細胞は運動性が低下し、長く伸びた突起状の膜構造が存在することが観察された。感染マウスにリンパ球移出阻害剤を投与するとHIV-1が循環系へ広がるのが阻止されたが、このような阻害は投与を継続している間しか維持されないことがわかった。
