Nature ハイライト

宇宙:バーストをすばやく捉える

Nature 436, 7053

 ある種の大質量星が爆発中に生み出す強力なX線放射は、予想外に急速に減衰するらしい。  G Tagliaferriたちが、NASAのスウィフト衛星によって観測したそのような2つの爆発現象について報告している。この衛星は、突然起こったγ線バーストを捉えたらその数分以内に、搭載した望遠鏡をそちらに向けることができる。観測された「持続時間の長い」γ線バーストは、質量の特に大きな星の死を示す証拠であると考えられている。  数分以内で終わってしまう最初のエネルギーのバーストは、崩壊しつつある星の内部の衝撃波によって発生したものだが、もっと持続時間が長くエネルギーの低い残光の方は、星を取り巻く物質と放出物質の衝突で発生するという考えを、今回のX線観測結果は支持している。  「高感度で観測時間を広くカバーするスウィフト衛星により、即時X線放射から残光へと移り変わっていくX線光度曲線を目のあたりにできるわけだ」と、D Hartmannが News and Viewsで語っている

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