Nature ハイライト 地球:活動するヒマラヤ断層を発見 2005年4月21日 Nature 434, 7036 これまで存在が認められていなかった活動的な逆断層がネパールヒマラヤ山脈で見つかった。この断層によって、この山脈の進化の過程や小ヒマラヤから大ヒマラヤへの変化が非常に急激である理由を説明できるかもしれない。C Wobusたちは、断層が過去一千万年にわたって活動していたことを明らかにした。さらに、この期間を通じて浸食速度が急激に増加し、岩盤が片方からもう片方へと隆起したことがわかった。この発見は、活動的な逆断層は小ヒマラヤ(「主ヒマラヤ逆断層)の上にある)の南端に限定されているわけではないことを示唆している。この新しい考え方では、最南端の断層と新しく発見された断層は、同時期に活動していることになる。モンスーン時の集中豪雨によって、起伏が多い大ヒマラヤ山脈が継続的に急速に浸食されたことが、この新しく発見された逆断層の原因である可能性がある。 2005年4月21日号の Nature ハイライト 遺伝:イネいもち病菌のゲノム配列を解読 生態:種分化は種の多様性に押し進められる 地球:活動するヒマラヤ断層を発見 技術:NMRナノデバイス 動物行動:ハヤブサから逃れるための尾羽 地球生物学:強酸性の岩に住み着く微生物 : 目次へ戻る