Nature

Cover Story: 腸内から読み解くアフリカ:ゲノム情報資源によってアフリカ大陸全域の腸内マイクロバイオームが明らかに

Nature 638, 8051 (2025年2月20日)

大規模な集団を対象に研究を行うことで、遺伝的特徴、環境、ライフスタイルといった要因が腸内マイクロバイオームの組成にどのような影響を与えるかを明らかにすることができる。しかし、低・中所得国には世界人口の約85%が居住しているにもかかわらず、こうした国々は、この種の研究において相対的に十分反映されていない。今週号では、A BhattとS Hazelhurstたちが、この不均衡をいくらか是正しており、ブルキナファソ、ガーナ、ケニア、南アフリカの1801人の女性を対象とした腸内マイクロバイオーム研究の結果について報告している。研究者たちは約1000例の細菌ゲノムのアセンブリを行い、一部の種の変異を地理的要因やライフスタイル要因と関連付けることができた。この研究は、アフリカ人の腸メタゲノムに関する集団代表的調査としては、過去最大規模のものである。表紙は、今回の知見を表現した手織りの敷物で、電話線で作られた、伝統的なズールーバスケットの現代風アレンジである。

今週の目次とハイライト The Nature Top Ten バックナンバー

Nature注目のハイライト

その他のハイライト

Nature 創刊150周年記念特集

Nature ダイジェスト

Nature は次に何をすべきか

2020年4月号

Nature が150周年を迎えたのを機に、その価値観と、Nature を改善する方法について考えることにした私たちは、読者の意見をどうしても聞きたくて、アンケート調査を実施しました。

イベントレポート

日本の科学の未来
― 持続可能な開発目標の達成に向けたビジョン ―

1869年創刊のNature は今年150周年を迎える。これを記念するシンポジウムが東京大学安田講堂で開催され、日本の科学のトップランナーである大隅良典氏、柳沢正史氏や、Nature 編集長のMagdalena Skipperらが集った。日本の科学の未来を各氏はどう見ているか。自らの研究や体験をもとに語り、意見が交換された。

Nature 創刊150周年記念特集

著者インタビュー

柳沢 正史氏

「私」とNature  混沌状態をすっきりさせるような研究が好き

長田 重一氏

長田重一大阪大学免疫学フロンティア研究センター教授は、アポトーシス(プログラム細胞死)の分子メカニズムの解明など、すばらしい業績を残してきた。いくつもの論文が引用ランキングに並ぶ。その始まりは、1980年に成功したインターフェロンα遺伝子のクローニングだった。

柳沢 正史氏

「私」とNature  “ねむけ”の謎を解明したい

柳沢 正史氏

筑波大学大学院時代に見つけた血管収縮物質が世界の研究者の注目を集め、米国テキサス大学にスカウトされて1991年に渡米。後を追って留学してきた後輩の櫻井武(現・筑波大学 国際統合睡眠医学科研究機構;IIIS)とともにオレキシンを発見する。この脳内の神経伝達物質が睡眠と覚醒に関係していることから、本格的に睡眠学の研究を開始。現在IIISを主宰して、「ねむけとは何か」の解明を目指している。

その他のNature 著者インタビュー

Nature Café

ネイチャー・リサーチが主催するサイエンスカフェです。グローバルな視点から様々な分野のサイエンスについて、カジュアルな雰囲気の中、一緒に語り合います。

その他のイベント

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