Nature

Cover Story: 年齢を測る:遺伝子発現バイオマーカーを使ったトランスクリプトーム時計で死亡率と寿命を予測する

Nature 654, 8117 (2026年6月4日)

長寿の研究者は長年、個人の健康状態と寿命を予測するために使用できるバイオマーカーを探し求めてきた。DNAのメチル化に基づくエピジェネティック時計は、この目標を前進させてきたものの、その根底にある生物学的過程については限られた知見しか得られていない。今週号では、A TyshkovskiyとV Gladyshevたちが、暦年齢だけでなく、予測される死亡率や、寿命を変化させる効果も推定する、遺伝子発現データに基づく一連の「トランスクリプトーム時計」を開発したことを報告している。著者たちは、4種の哺乳類(マウス、ラット、カニクイザル、ヒト)の25種類以上の組織にわたる1万1000件超のトランスクリプトームを用いて、種や細胞タイプを超えて広く保存されている、老化に関連する遺伝子発現変化を特定した。重要な点は、トランスクリプトームの読み出しデータが機能的な遺伝子モジュールへと分類され、これによって、老化を特定の生物学的経路のレベルで定量できるようになったことである。これにより、さまざまな細胞過程が老化とその調節にどのように関連しているかについて、さらなる解析が可能となる。

今週の目次とハイライト The Nature Top Ten バックナンバー

Nature注目のハイライト

その他のハイライト

Nature 創刊150周年記念特集

Nature ダイジェスト

Nature は次に何をすべきか

2020年4月号

Nature が150周年を迎えたのを機に、その価値観と、Nature を改善する方法について考えることにした私たちは、読者の意見をどうしても聞きたくて、アンケート調査を実施しました。

イベントレポート

日本の科学の未来
― 持続可能な開発目標の達成に向けたビジョン ―

1869年創刊のNature は今年150周年を迎える。これを記念するシンポジウムが東京大学安田講堂で開催され、日本の科学のトップランナーである大隅良典氏、柳沢正史氏や、Nature 編集長のMagdalena Skipperらが集った。日本の科学の未来を各氏はどう見ているか。自らの研究や体験をもとに語り、意見が交換された。

Nature 創刊150周年記念特集

著者インタビュー

柳沢 正史氏

「私」とNature  混沌状態をすっきりさせるような研究が好き

長田 重一氏

長田重一大阪大学免疫学フロンティア研究センター教授は、アポトーシス(プログラム細胞死)の分子メカニズムの解明など、すばらしい業績を残してきた。いくつもの論文が引用ランキングに並ぶ。その始まりは、1980年に成功したインターフェロンα遺伝子のクローニングだった。

柳沢 正史氏

「私」とNature  “ねむけ”の謎を解明したい

柳沢 正史氏

筑波大学大学院時代に見つけた血管収縮物質が世界の研究者の注目を集め、米国テキサス大学にスカウトされて1991年に渡米。後を追って留学してきた後輩の櫻井武(現・筑波大学 国際統合睡眠医学科研究機構;IIIS)とともにオレキシンを発見する。この脳内の神経伝達物質が睡眠と覚醒に関係していることから、本格的に睡眠学の研究を開始。現在IIISを主宰して、「ねむけとは何か」の解明を目指している。

その他のNature 著者インタビュー

Nature Café

ネイチャー・リサーチが主催するサイエンスカフェです。グローバルな視点から様々な分野のサイエンスについて、カジュアルな雰囲気の中、一緒に語り合います。

その他のイベント

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