Abstract
金属有機構造体由来のナノ材料
Nature Reviews Materials
2017年12月5日
Nanomaterials derived from metal–organic frameworks
金属有機構造体(MOF)の熱的変換によって、カーボン系材料、金属酸化物、金属カルコゲナイド、金属リン化物、金属炭化物など、さまざまなナノ構造材料が生成する。こうしたMOF誘導体は、表面積が大きい、常にナノ細孔が存在する、機能調節が可能といった特徴を有し、このためセンシング、ガス貯蔵、触媒反応、エネルギー関連用途において良好な性能が実現可能になる。MOF由来構造体のナノメートルスケールの形態調節に進歩が見られたが、形態と性能の関係に関する知識をさらに深めることが依然として重要である。本Reviewでは、得られたナノ材料のサイズ、形態、組成、構造の制御を可能にする合成戦略と最適化された方法をまとめている。加えて、MOFを鋳型として用いるなどの合成方法で作製した材料の性能を比較している。我々の目標は、MOF由来ナノ構造体の形態と物理化学的特性の関係を明らかにして、センシング、触媒反応、エネルギー貯蔵・変換といった用途向けの性能を最適化することである。
Corresponding Author
doi: 10.1038/natrevmats.2017.75
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