Nature ハイライト
材料科学:つぶれない甲虫
Nature 586, 7830

Credit: Heather Broccard-Bell / iStock / Getty Images Plus
コブゴミムシダマシの一種Phloeodes diabolicusは非常に優れた外骨格で守られていて、車にひかれても生き延びることができ、標準的なピンを使って標本箱に固定しようとする多くの昆虫学者たちを困らせてきた。今回D Kisailusたちは、その構造と、基礎となる材料構成の観点から、どうしてこの外骨格がそれほど強靭なのかに関して包括的に調べた結果を報告している。彼らはさらに、この甲虫の鞘翅におけるかみ合いプレート構造をカーボンファイバーで再現できることを示し、航空宇宙用の典型的な接合部よりも破壊に対する回復力と弾性に優れた人工接合部を提示している。
2020年10月22日号の Nature ハイライト
量子物理学:チップ上の捕捉イオンを用いた量子コンピューティングへの道
材料科学:つぶれない甲虫
地球科学:アセノスフェアにおける部分溶融の可視化
免疫学:COVID-19に対するタンパク質ベースのワクチン候補
免疫学:アデノウイルスベクターワクチンChAdOx1 nCoV-19の前臨床評価
免疫学:非ヒト霊長類におけるAd26ベースのSARS-CoV-2ワクチンの予防効果
免疫学:COVID-19 RNAワクチン候補の安全性と免疫原性
免疫学:COVID-19ワクチンBNT162b1の第I/II相試験における交代応答とT細胞応答
腫瘍生物学:メラノサイトの体細胞変異
幹細胞:新世代のヒト膵島様オルガノイド
分子生物学:ホリデイ構造を交叉型組換えへと偏らせる