Nature ハイライト
フォトニクス:LiDAR用の大面積モノリシックセンサー
Nature 603, 7900
光による検知と測距(LiDAR)技術は、レーザービームとその偏向された信号を用いて距離を測定する撮像技術であり、自動運転車などのさまざまな用途で重要である。LiDARシステムのビーム操作部品用に固体ナノフォトニック手法がいくつか開発されており、機械的な操作部品より小型で安価なソリューションが得られている。そうした手法の1つが、スイッチを使ってレーザービームを操作するオンチップエミッター構造である、焦点面スイッチアレイ(Focal Plane Switch Array;FPSA)である。今回M Wuたちは、シリコンフォトニック微小電気機械スイッチと共にモノリシック集積された大面積FPSAを報告している。このアレイを用いて、1万6384ピクセルのLiDARが実証され、優れた分解能と広い対象範囲の3D撮像が達成された。
2022年3月10日号の Nature ハイライト
天体物理学:高離心軌道を持つブラックホール同士の合体
量子光学:超狭線幅の発光を示す希土類分子結晶
ナノスケール材料:モアレ励起子の電子と正孔の画像化
フォトニクス:LiDAR用の大面積モノリシックセンサー
ナノスケールデバイス:ゲート長がサブナノメートルのMoS2トランジスター
地球科学:地球マントル内の弱い立方晶ペロブスカイト
人類学:4万年前の中国における技術的革新と文化的多様化
進化学:サハラ以南のアフリカの更新世末期の人口動態
心理学:相手をよく知れば、相手にもよく知られていると感じる
神経科学:ハエと哺乳類で学習の神経基盤はよく似ている
分子生物学:ミトコンドリアが若返りのカギを握る
化学生物学:腸内微生物相に対するコリバクチンの影響
医学研究:多発性硬化症の抗体はEBVと自己抗原に交差反応する
がん:乳がんを退縮させるHER2三重特異性抗体
がん:がんのKRASサイレント変異から明らかになった治療脆弱性
構造生物学:忠実度が高いCRISPR–Cas9を作るためのヒント