Nature ハイライト

化学生物学:腸内微生物相に対するコリバクチンの影響

Nature 603, 7900

E Balskusたちは今回、細菌の遺伝毒性物質であるコリバクチンが、腸内微生物相の動態に及ぼす影響について報告している。コリバクチンは溶菌性プロファージを誘導し、この効果はコリバクチン非産生細胞でのコリバクチン抵抗性遺伝子(ClbS)の発現を介して阻害されることが示された。こうした効果は、さまざまなファージ–細菌系や複雑な微生物群集に広く見られるため、微生物由来の天然物が微生物相の構成や動態を修飾する重要な役割を担っていることを示唆している。

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