Nature ハイライト

宇宙:衝突と惑星形成

Nature 446, 7138

グループIVAの鉄隕石の冷却速度に関する新しい研究から、金属を豊富に含む隕石は月から火星程度の大きさの天体同士が衝突してできた破片に由来するという最近の考え方を支持する結果が得られた。太陽系の地球型惑星は、もっと小さい天体の衝突による成長で形成されたと考えられており、今回の結果は、こういう隕石の起源が、宇宙空間で冷却された直径150 km程度の金属でできた天体であるとする説に一致しており、これまで考えられていたように、これよりずっと小さくて岩石でできた小惑星の金属コアが起源ということではなさそうだ。金属でできた天体はおそらく、初期太陽系で惑星が形成される以前に起こった原始惑星同士の衝突の結果としてできたと考えられる。

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