Nature ハイライト

免疫:樹状細胞による免疫の制御

Nature 484, 7395

NOD様受容体は細胞質のタンパク質で、適応免疫応答の誘導にかかわっている。この種の分子の1つであるNLRP10は、リガンドが結合すると考えられているロイシンリッチリピートドメインを欠く非定型な分子である。この分子の機能が、遺伝子操作によってNLRP10を欠損するマウスを使って調べられた。機能を備えたNLRP10が存在しないと、樹状細胞はTリンパ球のプライミングを開始できず、またNLRP10欠損マウスはさまざまなアジュバントを用いた免疫化に応答できなかった。この研究は、NLRP10を活性化するリガンドや阻害するリガンドが、ワクチンや免疫抑制剤の開発に役立つ可能性を示している。

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