Nature ハイライト
宇宙:星形成への銀河の影響
Nature 484, 7395
星の初期質量関数(IMF)は、星形成時の質量分布を記述するもので、その星が形成された銀河のタイプには依存しないと、これまで数十年にわたって考えられてきた。しかし最近、Nature誌(http://go.nature.com/dh1vc5)などに発表された証拠は、IMFが銀河のタイプによって変動することを示している。今回、質量によって選び出された260個の初期銀河の探査によって、IMFに系統的な変動が見られることが明らかになった。IMFが変わらないとするモデルは、どのような種類の銀河が形成されつつあるのかを星が認識しているように見える仕組みを説明できるように改変する必要があると考えられる。
2012年4月26日号の Nature ハイライト
発生:心筋細胞が心臓の発生を推進する
宇宙:星形成への銀河の影響
物理:量子シミュレーションをスケールアップする
地球:海洋鉄鉱層の地質年代学
生態:性は種の分離を維持する
免疫:樹状細胞による免疫の制御
免疫:微生物特異的なTH17細胞
免疫:インターロイキン2の「スーパーカイン」を作製する
遺伝:転写に対するセントロメアの影響
生理:上皮の「混雑」を整理する