Nature ハイライト
エレクトロニクス材料:溶液プロセスで作製した半導体の安定化
Nature 570, 7759
簡便かつスケーラブルな溶液プロセス法を用いて作製でき、フレキシブル基板との相性が良い半導体は、さまざまな次世代オプトエレクトロニクス技術向けに魅力的である。そうした材料のセンシング、発光、光起電力技術向けの性能は着実に向上しているが、空気中での安定性が低いことが多いため、応用の可能性が阻まれている。今回E Sargentたちは、溶液プロセスで作製したコロイド量子ドットとペロブスカイトを組み合わせて新しいハイブリッド材料とすることで、コロイド量子ドットとペロブスカイトの両方の安定性を大幅に向上できることを示している。今回の格子アンカリング戦略は、コロイド量子ドットが好ましくないペロブスカイト相の形成を抑制するもので、オプトエレクトロニクス応用向けの溶液プロセス材料を設計する手段をもたらす。
2019年6月6日号の Nature ハイライト
核物理学:常温核融合は夢にすぎなかったのか
地球物理学:堆積物によるプレートテクトニクスの潤滑
神経科学:ドーパミンの暗号
ゲノミクス:2型糖尿病の遺伝学
天文学:銀河系中心の低温の降着円盤
材料科学:酸化物ペロブスカイトを二次元に
エレクトロニクス材料:溶液プロセスで作製した半導体の安定化
幹細胞:胎仔における腸の成長は絨毛の分裂によって駆動される
分子生物学:転写コファクターとプロモーターの関係を調べる