Nature ハイライト
分子生物学:転写コファクターとプロモーターの関係を調べる
Nature 570, 7759
エンハンサーは、転写因子の結合を介して標的のプロモーターに調節の合図を伝え、この転写因子が次いで転写コアクチベーターや転写コファクターを引き寄せる。今回A Starkたちは、ショウジョウバエ細胞でハイスループットレポーターアッセイを行って、さまざまなコファクターが異なるプロモーターに対して固有の特異性をどの程度示すかを調べている。その結果、TATAボックスやDPE、TCTモチーフといった既知の配列要素を多く持つ特定のタイプのコアプロモーターとコファクターの間に、調節に関する明らかな選択性があることが見いだされた。このような調節に関する「適合性」は、多様なエンハンサーがそれぞれ異なる遺伝子セットを特異的に活性化する仕組みを説明するのに役立つだろう。
2019年6月6日号の Nature ハイライト
核物理学:常温核融合は夢にすぎなかったのか
地球物理学:堆積物によるプレートテクトニクスの潤滑
神経科学:ドーパミンの暗号
ゲノミクス:2型糖尿病の遺伝学
天文学:銀河系中心の低温の降着円盤
材料科学:酸化物ペロブスカイトを二次元に
エレクトロニクス材料:溶液プロセスで作製した半導体の安定化
幹細胞:胎仔における腸の成長は絨毛の分裂によって駆動される
分子生物学:転写コファクターとプロモーターの関係を調べる