Research Press Release
蛍光発光を制御する光アンテナ
Nature Communications
2011年4月20日
蛍光発光を制御する新しい光アンテナの設計が発表された。この新知見は、光学分光技術、バイオ検出、光化学、照明など数多くの重要な応用例に影響を与える可能性がある。この設計について報告する論文が、今週、Nature Communicationsに掲載される。
金属ナノ構造物で作られた光アンテナを用いると、光をディープサブ波長スケールで集束させることができ、センサーや太陽光発電に応用できる。ただし、これまでのところ、複数のエミッターのために集束された光ビームを生成し、エミッターの発光特性を電気的に制御するアンテナが開発されていなかった。今回、M Brongersmaらは、蛍光発光を高いレベルで制御する光アンテナの設計を明らかにした。Brongersmaらは、プラズモン共振器という構造物を用いて、発光強度と波長を電子的に制御できることを示した。この光アンテナの設計は、ナノスケールの光学分光用途に広範に応用できると考えられる。
doi:10.1038/ncomms1286
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
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