Research Press Release
イネの粒大と収量を制御する遺伝的多型
Nature Genetics
2011年10月24日
広範な地域で栽培されるイネに関して、自然発生する遺伝的多型が粒の大きさの制御に寄与することが明らかになった。この新知見は、イネの収量改善に直接的に役立つ可能性があり、対応する遺伝子に類似の変異をもつ他の穀物の収量改善にも役立つもしれない。
肥料などを増やさずに作物の収量を増やすことは、育種研究の主たる目標の1つだ。粒大(粒の大きさ)は、人類が栽培化し、人為選択した穀物の重要な特性だ。
今回、Q Zhangたちは、イネの粒大と収量を制御する可変領域遺伝子GS5の位置を決定し、単離したことを報告している。GS5遺伝子の発現増加は、粒大の増加と関連しており、このことは粒幅、充填率、重量などの形質に反映される。
doi:10.1038/ng.977
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
注目のハイライト
-
動物学:大きな鳥は必ずしも鳥頭というわけではないScientific Reports
-
コンピューターサイエンス:AIツールが創造的なビデオゲーム開発を支援Nature
-
生態学:深海の生態系を調査するNature Communications
-
がん:CAR-T療法を受けた患者に長期寛解Nature Medicine
-
素粒子物理学:最高エネルギーのニュートリノが話題を呼ぶNature
-
動物の行動:カメは磁気地図が食べ物に導くと踊るNature