Research Press Release

常に暖まっている地球

Nature Geoscience

2012年1月23日

2001年から2010年の間、地球は連続的に熱を蓄積し、特に海洋表面下において温度が上昇していたとの報告が寄せられている。解析結果は、大気頂部で測定した熱平衡は観測された海洋温暖化と一致し、これまで疑われていたような系で「行方不明のエネルギー」はおそらく存在しないことを示唆している。 N Loebらは、地球大気頂部における放射平衡の総量を人工衛星データから決定し、3つの独立した熱源からの海洋上部のエンタルピーを見積もった。彼らは、海洋上部のエンタルピーと大気頂部における熱平衡の変化は、観測したシステム間の大きな不確定性を考えれば、大まかに一致していると結論している。

doi:10.1038/ngeo1375

「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。

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