Research Press Release
海洋の炭素捕獲
Nature Geoscience
2012年7月30日
大気二酸化炭素の海洋への吸収は、風や海流などの気候に敏感な物理的要因に依存していると今週号のNature Geoscience onlineに発表された研究が報告している。海洋は人類活動により毎年放出されている二酸化炭素の約25%を吸収することにより気候変動の進行を遅くしているが、吸収の正確なメカニズムはよく分かっていない。この発見は、このような吸収は気候変動度と変化に敏感である可能性があることを示唆している。
Jean-Baptiste Sallee等は、観測に基づいた海水質量移動と二酸化炭素濃度の見積もりを用いて、南洋における二酸化炭素封鎖を支配する物理的過程を検証した。彼らは、人類由来の二酸化炭素は、海流、風及び局所的混合の相互作用により、南洋の特定の場所で海洋内部へと輸送されることを示している。
doi:10.1038/ngeo1523
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
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