Research Press Release

泡の多い海底火山活動

Nature Geoscience

2013年1月21日

海底火山を取り囲む広範な軽石の被覆は、爆発的でも流動的でもない中間の噴火様式により生成されたという報告が、今週オンライン版に掲載される。これまでは、そのような広く分布した泡の多い堆積物は、活発で爆発的な火山活動を示唆すると考えられてきた。

Melissa Rotellaたちは、南西太平洋の海底火山から噴出した軽石組織の特徴を分析した。岩石の内部は泡状になっているが、縁には泡が少なかった。泡の分布は、軽石が浮力のある泡状マグマの噴火により形成されたことを示唆している。マグマの塊の縁は海水と接触することにより急速に冷却されるが、気体の泡は溶けた溶岩の内部で継続して形成されたことが示唆される。この浮力のある泡状の塊は、分解して沈む前に海流により広く分布したようである。

doi:10.1038/ngeo1709

「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。

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