Research Press Release
インド洋の下にある古代微小大陸
Nature Geoscience
2013年2月25日
古代微小大陸の断片はインド洋海底下に保持されていたと、今週オンライン版に発表された研究が報告している。この発見は、インド洋の海底が成長するにつれて微小大陸は分裂していったことを示唆している。
Trond Torsvikたちは西インド洋モーリシャス諸島で海岸の砂の化学組成を調べた。砂は、9百万年前に噴出した火山岩の浸食により形成されたものだったが、研究者は砂の中に、6億6千万年前から19億7千万年前の年代を持つ古代のジルコン鉱物を発見した。研究者等はジルコンは島の下にある古代微小大陸の断片を指し示しており、最近の火山活動により地表にもたらされたものであると示唆している。
doi:10.1038/ngeo1736
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
注目のハイライト
-
動物学:大きな鳥は必ずしも鳥頭というわけではないScientific Reports
-
コンピューターサイエンス:AIツールが創造的なビデオゲーム開発を支援Nature
-
生態学:深海の生態系を調査するNature Communications
-
がん:CAR-T療法を受けた患者に長期寛解Nature Medicine
-
素粒子物理学:最高エネルギーのニュートリノが話題を呼ぶNature
-
動物の行動:カメは磁気地図が食べ物に導くと踊るNature