Research Press Release
オゾン損失により影響を受けるアフリカの温暖化
Nature Geoscience
2013年10月14日
過去20年間におけるアフリカ南部の地表温度上昇は、南極全体で大気上層のオゾン損失が起きたことが原因の可能性があることを示す報告が、今週掲載される。この発見は、南極オゾンホールが閉じるとアフリカ南部の地表温度降下をもたらす可能性があることを示唆している。
Desmond Manatsaらは、再解析データを用いて南極オゾンホールの発達前後でのアフリカ南部の気候を比較した。彼らは、オゾンホールが発達した結果もたらされた南半球循環の変化は、アフリカ南部全体の低気圧系強化と時期が一致していることを見つけたが、この強化は低緯度地域からアフリカ南部へと向かう暖かい空気の流れと関連していたのである。
doi:10.1038/ngeo1968
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
注目のハイライト
-
生物学:全ヒト細胞アトラスの作成Nature
-
天文学:近くの恒星を周回する若いトランジット惑星が発見されるNature
-
気候:20世紀の海水温を再考するNature
-
健康科学:イカに着想を得た針を使わない薬物送達システムNature
-
化学:光を使って永遠の化学物質を分解する新しい方法Nature
-
生態学:リュウキュウアオイが太陽光を共有するNature Communications