Research Press Release
ナミブ砂漠の100万年前の砂
Nature Geoscience
2010年11月1日
ナミブ砂海の砂は少なくとも100万年間はそこに存在しているとの報告が寄せられている。このことは、過去数百万年間にわたってこの地域で大規模な気候変動があったにもかかわらず、この地域から砂が完全になくなったことはないことを示している。
P Vermeeschらは、地球化学的トレーサーを用いて400キロメートルの砂漠地域で砂の動きを追跡した。彼らはまた、宇宙線により生成された放射性同位体を測定することで、砂がその地域に存在していた時間量を見積もることができた。彼らは、風が砂漠地域から砂を吹き飛ばすためには少なくとも100万年かかるが、その期間にわたって砂丘が活動していなかった可能性はあると結論している。
doi:10.1038/ngeo985
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
注目のハイライト
-
化学:アルゴリズムは、ウイスキーの最も強い香りと原産地を嗅ぎ分けることができるCommunications Chemistry
-
天文学:月の年齢はより古いNature
-
気候変動:南極の海氷減少が嵐の発生を促すNature
-
天文学:天の川銀河の超大質量ブラックホールの近くに連星系を発見Nature Communications
-
惑星科学:土星の環が若々しい外観を保っている理由Nature Geoscience
-
惑星科学:木星の衛星イオに浅いマグマの海はないNature