Research Press Release
【化学】未来の経済的なプリンターはウォータージェット方式だ
Nature Communications
2014年1月29日
インクではなく、水を使ったプリンター印刷を可能にする技術について報告する論文が、今週掲載される。プリンター印刷は、インクがかなり高コストで、大量の紙が無駄になることもある。特に短い期間だけ使用される書類の場合は、そうなることが多い。この論文で報告される方法を用いると、印刷用紙を何度も再利用できるので、無駄が少なくなり、ランニングコストを減らせる可能性がある。
今回、Sean Xiao-An Zhangたちは、水に反応する染料で加工した印刷用紙を開発した。そして、インクジェットプリンターを用い、インクの代わりに水を使うという簡便な方法で、通常の印刷を行った。印刷面は、繰り返し消したり印刷したりでき、印刷品質は低下しなかった。印刷しても一度しか読まれない書類が多いことを考えると、今回開発された方法は、これまでより無駄の少ない方法となる可能性がある。
doi:10.1038/ncomms4044
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
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