Research Press Release
グレートプレーンズに埋まった反応性炭素
Nature Geoscience
2014年5月26日
大量の有機炭素がアメリカのグレートプレーンズ中央部で発見された古代の土壌層に埋まっているとの報告が、今週のオンライン版に掲載される。この炭素の大部分は、地面の擾乱により大気に曝された場合、二酸化炭素に分解する可能性がある形式になっている。
Erika Marin-Spiottaは、1万年から1万2千年前の間に現在のカンザス州とネブラスカ州の一部で形成され、その後、数メートルもの風成堆積物によって埋設された、ブレディー土壌として知られる古代土壌層の炭素の化学的性質を評価した。Marin-Spiottaたちは、炭素の中に生物体の燃焼から残ったブラックカーボンの形式を示すものがあることを発見した。彼らはまた、急速な埋設による分解から残った植物物質が元のまま残っているのも見つけた。
関連するNews & Viewsの記事で、William C Johnsonは「現在も拡大して継続している人類起源の地面の擾乱は、これらの埋まった反応性炭素の貯蔵庫が分解に曝されて大気に炭素を放出する危険性を増大させている」と述べている。
doi:10.1038/ngeo2169
「Nature 関連誌注目のハイライト」は、ネイチャー広報部門が報道関係者向けに作成したリリースを翻訳したものです。より正確かつ詳細な情報が必要な場合には、必ず原著論文をご覧ください。
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