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注目される新しい太陽系外惑星

Nature Reviews Neuroscience

2006年10月5日

太陽系外惑星は現在までに200個程度見つかっているが、これらのほとんどは、主星が重力によって引っ張られて「ふらつく」ことから発見された。しかし最近、我々と主星の間を繰り返し通過する惑星の影による減光を観測するトランジット法による探査で、新惑星の発見に成功する例が増えてきた。銀河系のバルジ方向で18万個の恒星をハッブル宇宙望遠鏡により観測した結果、新たに16個の惑星候補が見つかった。これらは、0.4日〜4.2日の公転周期をもっている。そのうち5個は、公転周期が1日未満と極めて短く、「極めて短周期の木星型惑星」という今までになかった種類に属する。これらの惑星は、太陽質量の0.9倍より軽い恒星の周囲にしかみられないことから、それより重い恒星の周囲では成長しないか、仮に成長しても破壊されてしまうと考えられる。

doi:10.1038/nature05158

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