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ゲノム修復の達人

Nature Reviews Neuroscience

2006年10月5日

Deinococcus radioduransは1950年代、大量の放射線照射による殺菌を受けたのにもかかわらず腐った肉の缶詰から単離された菌で、放射線照射によるDNA損傷のためにゲノムが完全にばらばらになっても立ち直ることができる。ではいったい、どうやってこのような離れ業をやってのけるのだろうか。この菌はゲノムのコピーを複数個もち、効果的で迅速に働くDNA修復機構を備えていることが知られている。まず相補的な配列をもつDNA断片どうしが互いを見つけ出し、次いでDNAポリメラーゼが合成を開始して、この断片の末端に長い一本鎖を作ることが新たな研究でわかった。その次に、相補的な一本鎖尾部どうしが対になって長い二本鎖DNA分子が再生され、これが処理を受けて元の環状ゲノムができるようだ。

doi:10.1038/443517b

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