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2 型糖尿病の予防

Nature Reviews Endocrinology

2008年5月20日

The prevention of type 2 diabetes

現在、米国成人の7%以上が2 型糖尿病(T2DM)に罹患しており、多大 な人的および経済的負担をもたらしている。前糖尿病(prediabetes)では インスリンの分泌および作用が低下しており、予防的介入のターゲットと なる可能性がある。高リスク群におけるT2DM の発症予防には、減量およ び運動による生活習慣の改善が有効であり、なかでも減量による効果が最 も大きいことが複数の試験で示されている。また、メトホルミン、チアゾ リジンジオン、アカルボース等の種々の薬剤によってもT2DM の発症を予 防または遅延させることができる。一方、糖尿病予防戦略が糖尿病性血管 合併症をも予防するかどうかは不明であるが、心血管リスク因子に対して は有用な効果を及ぼすことが指摘されている。ルーチンの診療において実 施可能な予防戦略の開発と評価も行われている。しかし、こういった戦略 が集団レベルで高い費用対効果をもたらす可能性があるにもかかわらず、 地域の財政上の問題により普及は滞っている。

doi:10.1038/ncpendmet0843

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