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神経変性によるパーキンソニズムのための体液バイオマーカー

Nature Reviews Neurology

2009年9月1日

Biological fluid biomarkers in neurodegenerative parkinsonism

パーキンソン症状のある患者は、プライマリケア医と神経科医のどちらを受診する可能性もある。 いずれの場合でも、特にわずかな運動緩慢、筋固縮または振戦のみを呈する疾患初期には、鑑別診断は困難である。しかし、補助的な検査を行えば、早期臨床診断の精度は大幅に改善される。本レビューでは、 神経変性によるパーキンソニズムの鑑別診断のために研究されている脳脊髄液(CSF)、血漿、および尿バイオマーカーについて評価する。CSF バイオマーカーは、変性ニューロンと密接に関連しているため、最 も有望であると考えられる。アッセイの多くはまだ開発の初期段階にあるが、CSF マーカーのうち、α-シヌクレイン(パーキンソン病に特異的)とタウ断片(進行性核上性麻痺に特異的)については研究が進 んでいる。これらのアッセイが一般的に認められるようになるかどうかは、より大規模な臨床試験と正常基準値の確立にかかっている。他の血液やCSF のバイオマーカーも、併用して解析した場合には良好な特 異度および感度を示しているが、これらの結果には検証が必要である。しかし、バイオマーカー候補の多くは、特異度が低いかアッセイの再現性が低いという期待外れの結果に終わっている。そうした問題にも かかわらず、技術の向上と疾病分類学や病理学の進歩を受けて、バイオマーカーはルーチンの臨床使用に導入され、パーキンソニズムを呈する疾患の鑑別に役立てられようとしている。

doi:10.1038/nrneurol.2009.135

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